夏休みの宿題
どうしたら結婚式の引出物のカタログギフトを期限内に返せる人間になれるだろう。
帰省したら母に、「◯◯ちゃんの結婚式の引出物頼んだ?」と言われてしまったので、「頼んだよ」と嘘をついた。
隣で聞いていた父に「どうせ頼んでないんだろ」と図星をつかれたので、「頼んだってば!」とムキになって答えてしまった。
3月が期限のカタログギフトはもちろん手付かずのまま。
思えば夏休みの宿題もギリギリまで溜めるタイプだった。
しかも、やらないなりに罪悪感はあるので心から休みを楽しめないし、土壇場で間に合ってしまうからなおタチが悪いのだ。
ギリギリでいつも生きていたいから~♪
某アイドルソングが学生時代に流行ったけれど、わたしだってできるならしゃくしゃく余裕で生きてみたい。
朝起きるのも出社するのもギリギリだし、ホテルのチェックアウトだっていつもギリギリ。
大学もギリギリ1校だけ合格したし、年末調整の書類を出すのもギリギリで、なんとかギリギリ社会人をやっている。
たぶん、この世にはいつもギリギリの人間か、そうじゃない人間かしかいないと思う、極端に言えば。
わたしは自分のことを、ギリギリ間に合ってきた人間だと思っている。
少しヒヤッとしたことはあっても、本当の間に合わなかった、を経験したことがないのだ。
ギリギリ、そのギリギリに間に合わなくなったらどうなってしまうんだろう。
いつかギリギリに滑り込めなくなるかもしれないことを、わたしはこわいと思っている。
それでも、ギリギリなんとかなる!を胸に生きてやろう。
やっぱりわたしは甘ちゃんなので、間に合ってほしいと心から願うことにはギリギリの神さまが振り向いてくれると信じている。